支持率 approval rating 2005 10 1

 現在、ブッシュ大統領の支持率が低迷していると聞きます。
これは、不思議なことです。
 二期目のブッシュ大統領は、一期目に比べて、
十分にリーダーシップを発揮し、政治家だけではなく、
実務家政府としての能力も発揮してしています。
 ハリケーン被害という不運がありましたが、
二期目のブッシュ大統領は、重要政策をしっかり認識し、
それを地道に推進しようとしています。
 ただ、こうした政治姿勢は、
「玄人受け」はしても、「大衆受け」しないから、
支持率に結びつかないかもしれません。
 やはり、「大衆受け」するのは、
「テロだ。戦争だ」と騒がないと、支持率に結びつかないのでしょう。
 年金改革も、税制改革も、現実主義的な外交も、
ある程度の専門知識がないと、正確な議論ができません。
こうした知識は、新聞の政治経済面を読まないと身に付かないでしょう。
そういうわけで、支持率(大衆受け)に結びつかないと思います。
 昔、映画マニアに、こんなことを聞いたことがあります。
「ハリウッド映画は、映像やアクションは、素晴らしいのに、
なぜ、ストーリーは、単純なのか。もっと、複雑なストーリーにしてほしい」。
 それに対し、映画マニアは、こう答えました。
「あまりに複雑なストーリーの映画を作ってしまうと、全然売れないから」。
 もちろん、こうした事情は、日本も同じです。
窮地に立たされた小泉首相は、解散・総選挙に出て、
郵政民営化反対派の議員の選挙区に、対立候補を立てて、
「刺客」騒ぎとなり、これが、大いに「大衆受け」し、
与党は、予想外の圧勝となりました。
 みんな、難しい政策論争よりも、「小泉劇場」に酔いしれて、
いつもより多くの人が投票所に行きました。
 郵政民営化は、金融システムや財政の問題です。
こうした分野に詳しい人は別として、普通の人は、
難しい政策論争よりも、「小泉劇場」の方が、よっぽど楽しいのです。
 ちなみに、私は、一期目のブッシュ大統領を支持しませんが、
二期目のブッシュ大統領は、支持します。




































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